発達障害
近年、発達障害と呼ばれる児童(小中学生)は40人学級で1クラスにつき2~3人いると言われ、しかもこの人数は増え続けています。
発達障害の原因には諸説ありますが、1990年テキサス大学のDr.ケネス・ブラム教授(神経薬理学、遺伝子学)によって「ドーパミンD2受容体のA1対立遺伝子」という遺伝子多形が発見されました。この異常遺伝子をもつ子供達には脳内の報酬系と呼ばれる部位で連鎖的な化学物質の伝達が正常に行われない可能性があります。
ドーパミンは脳内報酬系でいい気分、充足感に関係する化学物質です。この部位に生まれつき異常がある人には報酬欠陥症候群(RDS)と呼ばれる問題が存在して衝動性、強迫性の問題がおこる可能性を生じさせます。
これらの問題に対する今日の一般的な対処法には心理療法、行動療法、薬物療法などがあります。この問題に効果的に対処するためには心(メンタル)と身体の両方の発達、改善を促すものが必要です。
メンタルの改善には音楽、運動などを取り入れた様々な療育手段による社会的コミュニケーションスキルの向上が効果的に用いられています。他方の身体的対処法としてはメチルフェニデート(リタリン、コンサータ、ストラテラ)などの薬物療法が採用されますが、これには多くの研究者や医師達が警告を発しています。
米国では20年以上も前から薬物療法の代わりにアミノ酸サプリメント療法、トルクリリーステクニックとオリキュロセラピーという自然な方法を採用して、多くの子どもたちを回復させている研究者グループがあります。私達はこれらの自然療法を推奨しています。
発達障害とは
発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と異なっています。その他に家庭環境や教育環境など様々な環境的素因により影響を受けます。家族や周囲の人々の正しい理解と適切な支援により困難を克服し、成長を続けることが可能になります。
発達障害には自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあり、これらは生まれつき脳の一部の機能に障害があるという共通点があります。一人の人にいくつかのタイプの発達障害があることも珍しくありません。
発達障害の種類
1、広汎性発達障害
コミュニケーション能力や社会性に関連する脳の領域に関係する発達障害の総称です。(自閉症、アスペルガー症候群のほか、トゥレット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含みます。)
自閉症
言葉の発達の遅れ・コミュニケーションの障害・対人関係・社会性の障害、パターン化した行動、こだわり、などの特徴をもつ障害で、3歳までには何らかの症状がみられます。また、半数以上は知的障害を伴いますが
知能に遅れがない高機能自閉症の人々もおり、症状は軽いが同質の障害がある場合は自閉症スペクトラム障害と呼ばれ今日約100人に1~2人存在し男性に多く、一家族に何人か存在することもあります。
アスペルガー症候群
自閉症に含まれる一つのタイプで自閉症の症状と「興味や関心のかたより」が含まれ、幼児期に言葉の発達の遅れがなく、障害があることが分かりにくいですが、成長とともに症状が顕著になってきます。また興味を持っている事柄には、すぐれた能力を現す人もいます。
2、注意欠陥多動性症候群(ADHD)
年令不相応の多動、衝動性、又は不注意などが7歳までに現れ、小学生の間では3~7%に存在し男性には女性よりも数倍多く存在します。
多動、衝動性の症状としては、座っていてももじもじしてじっとしていられない席を離れる、おとなしく遊んでいられない順番を待つのが難しいなどがあります。
不注意の症状では集中し難い、忘れ物や紛失物が多い、宿題などを避ける、やることを最後までやらない、作業の段取りが悪いなどがあります。
(参照:厚生労働省、みんなのメンタルヘルス)
3、学習障害(LD)
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。
発達障害の原因
各種の発達障害は脳科学的に報酬欠陥症候群という共通した問題を抱えた同じ病気の異なる症状だと言うことが近年の研究で分ってきました。
仕事、食べ物、セックス、ギャンブル、薬物の5種類のアディクション(依存症)及び強迫性障害と発達障害は全て一つの訴因による異なる症状であると言われています。これらの全てを「報酬欠陥症候群(RDS)」と呼んでいます。
1990年テキサス大学のDr.ケネス・ブラムによって”ドーパミン D2受容体”の”A1対立遺伝子”という遺伝子の異状が発見され、現在までに約10種類の遺伝子変異が発見されています。これらが5種類のアディクション(依存症)、及び強迫性障害、発達障害に共通した問題であるとされています。
これには異論を唱える学者もありますが、元米国アディクション医学会会長Dr.デヴィッド・スミスを初め多数の世界の著名な脳科学研究者、アディクション研究者達が支持しています。
リンク
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- 一般社団法人日本アディクションプロフェッショナル認定協会
- The American College of Addictionology and Compulsive Disorders
- 遠藤DC治療室 米国公認カイロプラクティックドクター
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